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高血圧症を改善するための運動法

高血圧症を改善するには、栄養、運動、休養の3本柱で行うことが大切です。
運動は、1日30分の有酸素運動で収縮期血圧(上の血圧)がおよそ5mmHg、拡張期血圧(下の血圧)がおよそ3mmHg下がることが判っています。
この数字は多くの高血圧症の人を調べた平均値ですが、肥満症で高血圧症がある人の場合はこれよりも、もっと下がりやすい傾向があります。

運動をすると、肥満症の解消も期待できます。
肥満症の人は、体重を減らすだけでも血圧を下げる効果が大きいです。
体重を5kg減らすと収縮期血圧はおよそ5mmHg、拡張期血圧はおよそ3.5mmHg下がることが判っています。
運動を行うことで減量と血圧のコントロールの両方の効果が得られ、相乗効果で血圧の下がりも良くなります。

運動と聞くと「フィットネスクラブに入会しないとダメじゃないか」などと思う人も多いようですが、週に1~2回だけ集中的に運動を行うよりも、毎日の生活の中で運動を取り入れるという方法の方が効果的です。
電車の一駅間やバスの停留所一つ分が徒歩10分くらいなら、少しだけ早足で歩きましょう。
また、1~2階上や下の階や3階上や下の階への移動であれば、エレベーターを待たずに階段を使うなど、ほんの少し日常の中で体を動かすようにするだけでも、随分と違ってきます。

現在、日本で一番の長寿県である長野県の人たちの生活を見てみると、傾斜のある畑が多いため良く歩いています。
一方、かつては長寿県であったのに今はその座を長野県に譲ってしまった、沖縄県の生活状況はどうでしょうか。
沖縄県の人たちは近年、車を所有する人が急増しています。
一家族で2台も3台も所有している光景も、珍しくありません。
ちょっとそこまで買い物というケースでも、ついつい車で移動しているようです。

このように、日常生活の中での活動量の違いも高血圧に結びついています。
そしてそれが、長寿につながっているようです。
食生活の改善、運動、休養の3本柱で血圧を良い状態にコントロールしましょう。

激しい運動をしすぎるとむしろ危険ってほんと?

運動は毎日30分の有酸素運動が、特に効果的だと言われています。
強すぎても弱すぎても、運動療法としての効果は少ないです。
強すぎる運動というのは、お喋りができないような激しい運動です。
また、点数を争ったり順位を競争するようなスポーツの場合、競争心がむき出しになったり勝ち負けにこだわり過ぎてしまいがちです。

高血圧症の人は、A型性格と言って負けず嫌いの人が多い傾向があります。
ついいついムキになって激しい闘争心が出てしまい、血圧を上げてしまいがちです。

また、運動を行う時間帯にも注意が必要です。
朝起きてすぐに外にジョギングに行くなどは危険です。
朝起きてすぐは、血圧が急上昇しやすいです。
できれば夕方をお勧めします。
特に冬の寒い時期に、朝起きてすぐ外に出て走り出すのは危険なので避けてほしいです。
寒い日の夕方に外をウオーキングする時も、手袋などで防寒対策を怠らないように注意してください。

体調がすぐれない時に、無理に運動する必要はありません。
高血圧症の人の中には生真面目な人も結構多いようですが、無理のない範囲で行ってください。

弱すぎる運動というのは、ブラブラとゆっくりと散歩するという方法です。
この程度では、あまり効果は期待できません。
理想的な運動の方法は、息切れせずに汗ばむ程度が目安です。
10分の歩行で1000歩くらいの強度が理想的だと言われています。

運動することで心肺機能も高まり、心臓や血管が丈夫になって血管もしなやかになるという効果もあります。
特に肥満症で高血圧の人は、体重を落とすという効果も期待できるので、高血圧だけではなく糖尿病や脂質異常症などの他の生活習慣病の予防にもなり、一石二鳥どころか三鳥にも四鳥にもなります。
栄養と運動と休養の3本柱で、血圧をコントロールしましょう。

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