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血圧コントロールするなら睡眠不足に注意

動脈硬化をはじめとする多くの病気を引き起こすことから、注意しなくてはならないのが高血圧です。
高血圧は加齢やストレスといった複数の要因が引き金となって生じますが、最も影響を与えがちなのは毎日の生活習慣と言われています。
そのため、毎日の生活習慣に気を付け、血圧が高くならないようにコントロールしなくてはなりません。
特に注意が必要なのは、睡眠時間が短い方の場合です。
一見すると睡眠不足と高血圧には接点がないようにも思えますが、実は睡眠と血圧には大きな関係があります。

一般的に、血圧は日中に上昇しやすくなる一方で、夕方以降は徐々に下がっていき、睡眠時に大きく低下していきます。
これは、日中には交感神経が活発になる一方で、就寝時には副交感神経の働きが優勢になるという自律神経の働きによるものです。
そのため、睡眠時間が短いほど交感神経が活発となる時間が長くなり、血圧が高い状態となります。
これが、睡眠不足の方が高血圧患者になりがちな理由です。

そこで、血圧を正常な状態にコントロールするために十分な睡眠時間を確保することが重要です。
若者だった頃の習慣から夜遅くまで起きているという方も多いと思いますが、しっかりと睡眠時間を確保し、血圧を上昇させないようにしましょう。

また近年では、PCやスマホを夜遅くまで使用してから寝るという方が若者を中心に多くなっていますが、これらの機器の画面からはブルーライトと呼ばれる光が発せられています。
このブルーライトには太陽光線に似た性質があるため、睡眠前に浴びてしまうと脳が覚醒状態となり、睡眠への導入を阻害してしまうことが分かっています。

よって、寝る直前にはなるべくPCやスマホを使用しないように気を付けることも重要です。
これらは現代において欠かせない機器となっており、常に使用することが当たり前となっていますが、そのために健康を害するようでは意味がありません。
快適な睡眠をとるため、睡眠直前には使わないようにするなど、自分なりのルールを決めるようにしましょう。

高血圧患者の中には睡眠時無呼吸症候群の人が多い

このように、血圧を適切な状態にコントロールするためには十分な睡眠時間を確保することが不可欠です。
しかし、睡眠はその時間にだけ注意すれば良いというものではありません。
眠りの質についても注意しましょう。

睡眠時間を十分に確保していても、早朝に前日の疲れが残っていると感じる方も多いと思いますが、これは質の高い睡眠ができていないことのあらわれです。
しっかりと熟睡できていれば身体の回復も早くなり、翌日に疲れが残ることも少なくなります。
それに対し、何らかの理由によって睡眠中に覚醒してしまうと、熟睡している時間も短くなってしまい、身体の回復も遅れてしまいます。

このような状態になりやすいのは、何らかの睡眠障害、特に睡眠時無呼吸症候群にかかっている方の場合です。
睡眠時無呼吸症候群とは睡眠中に呼吸が止まってしまうという睡眠障害であり、大きないびきや寝苦しさなどの症状があらわれるほか、苦しさのあまりに中途覚醒を引き起こしやすくもなります。
このため熟睡する時間も短くなってしまい、翌日の早朝に疲れが残りやすくなります。

そして、睡眠中に脳が覚醒してしまうことによって交感神経が優位となりますから、血圧も上昇しがちです。
よって、睡眠時無呼吸症候群にかかると高血圧患者となるリスクも高まります。

睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に症状が出るため、自分では気づきにくい病気です。
ゆえに、自分が発症していると自覚することができず、放置してしまうこともしばしばあります。
ただ、治療が遅れるごとに高血圧は一層進行していくこととなりますから、血圧が高めで、長時間の睡眠を取っても疲れがなかなか取れないという方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性を考慮して一度医師の診察を受けるべきと言えるでしょう。

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